シロアリによる木材への被害事例

家屋を破壊するシロアリは早急に駆除すべき害虫です。この記事では、シロアリを駆除するために必要な料金の相場やシロアリ駆除の効果が持続する期間を紹介します。 シロアリ駆除の効果 シロアリ駆除は主に薬剤を用いて行いますが、一度施工すればいつまでも効果が続くわけではありません。薬剤のため時間の経過とともに効果は薄れていきます。採用する工法によって効果の持続期間は変わってきます。 防除効果が持続する期間は最大5年 一般的に5年といわれています。シロアリ駆除の薬剤はどんどん新たなものも開発され進化を遂げていますが、効果の持続期間は昔からそれほど変化がありません。これは、環境へ必要以上の負担をかけないための配慮です。約5年で薬剤が分解されるよう作られています。 ベイト工法は半年おきに確認 ベイト工法は、ブリングシステムとセントリコンシステムの2種類があります。前者はブリングボックスと呼ばれる箱へシロアリを誘導し、ベイト剤を使用して駆除します。後者は住居の周りに薬剤入りのエサを埋めることで防除します。 ベイト剤をシロアリに食べさせることで駆除が可能になる方法のため、少しずつ薬剤が少なくなります。そのため、半年に一度は薬剤の残量を確認しなくてはなりません。 なお、ベイト剤は市販もされていますが、有効期間は約2年となっています。ただ、有効期間は2年でも前述したように薬剤が少しずつシロアリに食べられるため、半年スパンでの確認は必要になるでしょう。 バリア工法の効果は5年程度 バリア工法は従来から行われてきた工法で、効果の持続期間は約5年です。簡単に説明すると薬剤を散布する方法で、それによってシロアリを寄せ付けなくします。基本的に床下を中心に施工する工法で、屋外での散布などは行いません。 散布された薬剤はいつまでも効果が持続するわけではなく、次第に分解されていきます。5年が経過するころには、ほとんどその効果は失われています。 つまり、ベイト工法だと持続期間は2年で半年間隔での確認が必要となり、バリア工法は5年の持続期間で途中の確認は必要ない、となります。次からは、バリア工法について詳しく見ていきましょう。 バリア工法とは薬剤を注入する方法 従来型の工法であるバリア工法は、建物の木部や土間、壁部などへ薬剤を注入する工法です。また、床下に直接薬剤を噴霧してシロアリを寄せ付けなくする方法でもあります。 薬剤によってシロアリを寄せ付けない、すなわちバリアを張るような工法のため、バリア工法と呼ばれています。 つまり、バリア工法はシロアリを駆除するというよりは、予防のために行う工法と考えて差し支えないでしょう。そのため、すでにシロアリが発生しているケースには適さない工法です。 また、薬剤を家屋に直接噴霧する工法のため、抵抗力の弱い方だと人体への影響も懸念されます。そのため、抵抗力の低い方が住んでいる場合には一度専門の業者に相談したほうがよいでしょう。 参考サイト:(株)三和技研|薬をまくバリア工法 ダスキンのバリア工法事例 ダスキンのバリア工法は、安全性に配慮した薬剤を用いていることが特徴です。また、独特のニオイが少ないタイプのため、施工中にもあまり気になりません。 熟練の職人が床下、土間などに直接施工を行います。5年間の持続効果が期待できますが、保証期間を設けてあるのもダスキンのバリア工法における特徴といえるでしょう。 ダスキンでは、保証期間中に無料のハウジングチェックを実施しています。年に1回チェックを行い、シロアリが再発生していないかどうかを確認しているのです。 なお、保証期間中にシロアリが発生したときには無料で再施工を行っています。再発生したシロアリによって家屋に被害が生じた場合の補償があるのも特徴といえるでしょう。 シロアリ駆除はゴキブリ駆除にも効果あり シロアリとゴキブリはどちらもゴキブリ科に属しています。そのため、シロアリの駆除に使用する薬剤はゴキブリにも効果があると考えられています。 実際、シロアリの駆除をしてもらってからゴキブリをまったく見なくなった、という声も多く聞かれます。シロアリ対策だけでなく、ゴキブリにも対策をしたい方にもおすすめといえるでしょう。 なお、木造住宅を新築するときにはシロアリ対策をした木材を土台などに使用します。直接木材に薬剤を注入しており、シロアリが巣食わないようにしているのです。ただ、これはあくまでシロアリへの対策であり、ゴキブリには効果が期待できません。 後から行うシロアリ駆除なら、ゴキブリへも効果が期待できます。 あわせて読みたい ⇒⇒ゴキブリ駆除を自分でやる方法!駆除グッズで自宅のゴキブリを退治 参考サイト:Yahoo!JAPAN不動産|白アリ駆除処理とゴキブリについて、アドバイスいただけないでしょうか? シロアリ駆除の料金相場 シロアリ駆除を依頼する上で気になるのはやはり料金です。シロアリ駆除を行う業者は数多く存在しますが、業者のタイプによって料金相場も違ってきます。ここでは、業者のタイプ別に料金相場をまとめてみました。 シロアリ駆除の料金相場表 シロアリ駆除業者の業態 1㎡あたり単価 1坪あたり価格 インターネット集客型 1,200円~ 4,000円~ 地域密着型 1,800円~2,700円 6,000円~9,000円 大手上場企業  3,000円~ 10,000円~ 大手企業だと安心感がありますが、宣伝広告費や人件費など経営コストがかかるため料金も高くなりがちです。地域密着型の業者だと、地域に根差した営業を行っているためスピーディな対応が魅力といえるでしょう。 地域密着型企業の場合だと、施工の難易度や被害状況などに応じて料金が変わることが少なくありません。そのため、料金が一律ではなくその都度変わりやすいことが特徴といえるでしょう。 インターネット集客型の業者がもっともリーズナブルな料金となっています。ネットの集客に特化しているため経営コストを抑えられ、その分安くサービスを提供できます。 シロアリ駆除の事前見積もり シロアリ駆除を依頼するつもりなら、事前見積もりは必須です。見積もりをしてもらわないと最終的な料金も分からず、施工後にトラブルとなることも考えられます。ここでは、見積もりをしてもらう際のチェックポイントをお伝えします。 見積書で追加料金の有無を確認する シロアリ駆除でトラブルになりやすいことの一つに、追加料金が挙げられます。見積もりの段階では安かったのに、最終的に追加料金が発生して高くなった、といったケースは少なくありません。 こうしたトラブルを回避するためにも、見積もりをしてもらったときはまず追加料金発生の有無を確認しましょう。 […]

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